概要と特長

宇宙機器を開発することは、非宇宙企業、スタートアップ企業、教育機関では、ハードルが高いと認識されています。その高いハードルを越えるためには、どのような改題解決が必要でしょうか?宇宙機器には、衛星や、着陸船などに搭載する機器だけでなく、ロケットなど輸送機器も含まれますが、これらは、地上との環境条件の違いなどがあり、そこに難しさがあります。これらは、地上の製品と環境条件が違うことに難しさがあります。一旦、宇宙へ飛び出すと、修理が容易ではないため、高信頼設計が求められます。このような製品開発の経験がない非宇宙企業、スタートアップ企業、教育機関への設計/製造/検査/試験を計画立案いたします。

また、月面開発では、様々な探査機器、及び、プラント建設等の開発が考えられています。この点においても、設計/製造/検査/試験を計画立案すると共に、実現に向けて伴走をさせて頂くことが可能です。

FEATURE01
宇宙機の開発
FEATURE01
放射線設計と
宇宙機の高信頼性設計
FEATURE01
宇宙x生成AI

宇宙機の開発

宇宙機の開発おいて、最初に検討するべきことは、宇宙環境の対応です。地上における製品の動作環境の違いは、真空条件、放射線条件、それに温度条件などがあります。部品レベル、装置レベルにおいて、いずれも、カタログに記載がある使用条件に対して実環境が、逸脱する場合、個々の耐性評価をすることになります。これに該当するものは、クリティカルアイテムリストを作成して、評価試験をします。もし、実環境に対して、耐性が無い場合は、代替え案を検討することになります。

放射線設計

放射線設計には、放射線の存在の把握から考えると、太陽由来、地磁気の影響による補足された粒子、そして、銀河宇宙線となります。地球磁場があることは、地球周辺の宇宙機と宇宙飛行士にとって、非常に大きな存在ですが、地球磁場の外側では、どのような放射線環境なのか、そして、宇宙機にはどのような放射線防御策が必要なのかを共に考え、対策計画プログラムの立案と、その実行を伴走していきます。

「将来の月周回・月面観測および開発における帯電環境計測と評価に向けて」
日本惑星科学会誌Vol.35 No.1 2025 名古屋大学 三好由純等
(要旨)宇宙空間には宇宙放射線として知られている高エネルギー荷電粒子が存在し、これらは銀河宇宙線、太陽由来の高エネルギー粒子、地球軸研の荷電粒子から成る。地球とは異なり、大気や地場を持たない月は、これらの宇宙放射線に直接さらされるため、月面活動では宇宙放射線による宇宙飛行士の健康や電子機器への悪影響、レゴリス帯電による問題が挙げられる。本論文では、これに対する理解、そして、評価と予測を進めるための今後の観測やシミュレーション、月宇宙天気研究の方向性とともに、具体的な対策のロードマップを議論する。

https://www.wakusei.jp/book/pp/2025/2025-1/27-42.pdf

宇宙機の高信頼性設計

宇宙機は、一旦、宇宙へ送り出されると修理ができないため、高信頼設計が求められます。この高信頼性設計とは、何をすればよいのでしょうか?修理ができないと境遇にあることから、フェールセーフという考え方を取り入れます。つまり、1つの故障により、ミッションの追行が途絶えない工夫をするということです。従来の宇宙機では、高信頼性部品を採用して、信頼性設計を施し、石橋を叩いて、叩いて渡るということをしてきました。これには、高額になること、開発期間が長いという欠点もありました。その欠点を最小限にして、宇宙機を開発できることを目指します。そのための部品選択、設計、信頼性設計のミニマム化などをプロジェクトの要求に対応をして、計画をします。そして、仕様化、設計、製造、試験というところにも伴走をさせて頂きます。

宇宙x生成AI

生成AIについては、この2年位の間に様々なところで目に、耳にするようになりました。宇宙x生成AIも多くの利用方法が、現れてきました。その大半が、画像やデータの識別などのように感じます。生成AIは、人の雇用を奪うという印象も根強くあり、よい印象ではないですが、生成AIを活用した効率化的な創造的アイデア、作業効率などビジネスなどの世界で欠かせない存在になりました。宇宙業界では、人材不足は以前から課題として認識されています。その解消の補助的な対策として生成AIを活用していくという考え方は、好意的な印象があるのではと考えています。
 
これまでの多くの悩み相談は、下記のようなものがあります。
 

・xxができる宇宙研究者・エンジニア探し

・xxの製品を開発している宇宙研究機関・メーカ探し

・xxの宇宙用部品探し 等

実は、これらの情報は、クローズドとオープンのネットワークに存在をしておりますが、これらを探すのは、人的な行為で探しているケースが多いいと感じています。そのような経験から、個人ベースでない捜索システムを生成AIの活用を利用する試みです。
 
この度、株式会社LINK AIと連携をした宇宙にかかわる捜索情報を解決するシステムつくりを開発することになりました。なお、人のつながりで捜索できることがなくなるわけではないので、両方を駆使して、目的の情報に行きつくようにします。また、研究経験が社内などに多くあるケースも、情報源として捜索時には引用できるシステムにする計画です。よくいわれる俗人的な情報の方よりをなくして、情報の横展開を構築できるようなものを目指しております。

支援事例

プロトン試験用照射ボードと試験装置の製作と試験支援

SEESE株式会社様のご依頼により、あるメーカ様が採用予定のCOTS品の放射線試験を計画・実行させて頂きました。採用する部品の中から、評価をしたいデバイスを選考頂きまして、シングルイベント効果SEE試験(プロトン照射)を実施しました。


会社名:SEESE株式会社
所在地:茨城県つくば市梅園2丁目1番15号
設 立:2020年12月15日
https://corp.seese.jp/

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