プロトン試験用照射ボードと試験装置の製作と試験支援

SEESE株式会社

評価準備・対象範囲

  • ・DAC、ADC、OPアンプ、Tr の 4 品種を評価対象とし、準備期間の制約により FPGA は除外
  • ・評価方法を検討後、照射ボード回路を設計し、試験装置の仕様を設定
  • ・照射ボード製造・試験装置製造・評価を外部委託で実施

照射試験実施・結果解析

  • ・SET、SEU、SEL、SEFI を対象とし、フラックスとトータルフルーエンスからエラーレートを算出
  • ・照射中の全エラーを記録し、試験後に詳細分析を可能化
  • ・大阪大学 RCNP で試験を実施し、状況に応じて計画を更新しつつデバイスの放射線耐性の優劣を判定

プロトン試験用照射ボードと試験装置の製作と試験支援

SEESE株式会社様のご依頼により、あるメーカ様が採用予定のCOTS品の放射線試験を計画・実行させて頂きました。採用する部品の中から、評価をしたいデバイスを選考頂きまして、シングルイベント効果SEE試験(プロトン照射)を実施しました。

評価対象は、DAC、ADC、OPアンプ、Trの4品種です。

まず、評価方法の検討をした結果、照射ボードの回路設計を実施しまして、評価方法を検討して試験装置の仕様も作成しております。照射ボードの製造と試験装置の製造と評価は、外部委託をしております。

基本的には、SET,SEU,SEL及び、SEFIができるものになっております。また、フラックス、トータルフルーエンスから、エラーの発生頻度にがり、エラーレートを計算できる仕組みにしております。また、照射中のエラー情報は、すべて記録できるようにしており、エラーの発生状況など、試験後に分析を実施できるように工夫しております。

こちらの照射試験は、大阪大学 核物理研究技術センタRCNPにおいて実施しました。試験前には、現地で試験装置とビーム照射位置などの調整を実施、試験当日にむけて、試験計画と詳細なタイムスケジュールを作成して試験に臨みました。SEE試験は、ビーム調整を設備側にして頂くのですが、その際の調子により、ビーム調整時間が予定よりかかります。そのような場合にも、試験のミニマムサクセスを目指して、試験計画の変更を判断します。最終的には、デバイスの放射線耐性の優劣を決定することができました。

お客様プロフィール

SEESE株式会社

事業内容

ITサービスの企画・開発・運営
衛星・宇宙用機器などを含んだ各種産業財、耐久財、生活財の製造バリューチェーンのDXを推進する各種サービスの提供

リサーチ&コンサルティングサービスの提供
地上・宇宙産業相互の利活用を推進する各種公共政策立案、戦略・M&A関連コンサルティング、産官学連携支援


所在地:茨城県つくば市梅園2丁目1番15号
設立:2020年12月15日
https://corp.seese.jp/