
「レゴリスを活用(ISRU)した月面建材の開発構想」を発表
fabula 株式会社(fabula Inc.)
日揮グローバル株式会社(英文社名: JGC CORPORATION)
月面建材開発の発表内容と技術概要
- ・第68回宇宙科学技術連合講演会 OS-34 で「レゴリスを活用(ISRU)した月面建材の開発構想」を発表(共著:fubula㈱・日揮グローバル㈱)
- ・月面プラント建設に必要な建材の地球輸送を削減するため、月面レゴリスを原料に現地生産する構想を紹介
- ・砂漠砂を用いた地上実証を開始し、今後はレゴリスシミュラントへ拡張し、試作から製品化までのロードマップを策定中
コスト・環境課題と今後の連携計画
- ・地球からの建材輸送費は数兆円規模で国費負担も市場規模も見込みづらく、輸送質量低減が不可欠
- ・地上では砂利枯渇が課題のため、掘削残土を再利用したエコ建材開発を目指し、月面技術と循環型経済を両立。
- ・丹後地域企業との対話を計画し、関西圏の企業・教育機関と SCM 構築で連携を模索、同志の参画を広く募集
「レゴリスを活用(ISRU)した月面建材の開発構想」を発表
2024年11月5日~8日に姫路において開催された第68回宇宙科学技術連合講演会が開催されました。その中のオルガナイズドセッションOS-34 宇宙資源 ~新たな未来へ向けて、いまを見つめ直す~において、4E19「レゴリスを活用(ISRU)した月面建材の開発構想」を発表いたしました。共著者は、fubula株式会社様と、日揮グローバル株式会社様です。
将来建設が期待される月面プラントなどの建設物は、地球から輸送する建材と機材などに依存しますが、何十トンという総質量から換算をした費用は、数兆円に上ります。しかし、この費用を国費で賄うことは想定できず、また、ビジネス的に考えても総費用を超えるマーケットサイズが見込めないと企業側も手が出しにくい状況にあります。
もちろん、輸送コストの低減を期待したいですが、輸送質量の低減も検討する必要があります。そのためには、地球からすべてをもっていかない、月産月消を考える必要があります。そのような構想を具現化する開発に着手しています。地上の砂漠の砂を利用しまして、その構想を具現化しました。今後、レゴリスシミュラントを利用するなど、より月環境に対応した試作を模索しています。そして、試作から製品化へのロードマップを描いています。
地上における課題としては、コンクリートに利用する砂利などの枯渇化が課題になるため、国土開拓、あるいは、災害防止の施設で発生する掘削により発生した残土を利用した建材類の開発をすることで、エコシステムを考慮した経済効果に資するものにしたいと考えております。このような考えに同調頂ける資材開発が行える企業様の参画も期待をしております。

お客様プロフィール
fabula 株式会社(fabula Inc.)
事業内容
(1)各種商品の企画、製造、販売及び輸出⼊
(2)各種素材の研究開発
(3)前各号に附帯関連する⼀切の事業
所在地:東京都大田区南六郷三丁目10番16号六郷BASE
設立:2021年(令和3年)10⽉1⽇ 2019年(平成31年)4月8日
https://fabulajp.com/

お客様プロフィール
日揮グローバル株式会社(英文社名: JGC CORPORATION)
事業内容
海外における各種プラント・施設のEPC事業など
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1
設立:2019年(平成31年)4月8日
https://www.jgc.com/jp/about/related-companies/overseas.html